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TIMESCAPES 2016 – 無限旋律 2016 –広川 泰士

TIMESCAPES 2016 – 無限旋律 –

広川泰士 Taishi HIROKAWA

会期: 2016年1月8日 ~ 3月26日

広川氏の写真には、ニュートンが感じていたに違いない幾何学と神秘がある。
大地はどうしてこんなにも入り組んだ形をしており、
星はどうしてあのような整数的な動きをするのだろう。
そして、それが同じ法則で連動していることへの驚きが、ここにはある。
それこそが神秘だと感じる体験を、われわれは時に持つことがある。
ぼくの場合、漆黒の闇から夜明けを迎えるちょうど中間の、空が深い青をたたえる時がそうだ。
坂本龍一
| Curator Statement |
SNSの普及と浸透は私たちの生活を根本から変えつつあります。世界中のさまざまな出来事や特殊な情報も掌に収まる小さなスマートフォンさえあれば、自分は一切移動することなく指先でタッチするだけで欲しい情報を“捕獲”し、それを“発信”し、リアルタイムで“誰かと共有”し、さらには、突然変異のように自然発生した“新たな価値”を瞬時に認知させることすら当たり前のような時代に突入しています。ただ、そんな時代においても、写真家という“人”と写真機という“装置”がないと成立しない“写真という視覚体験”を提示し続ける写真家がいます。広川泰士、彼は世界中の砂漠に赴き、8×10インチの大型カメラを据え、地球の鼓動を聞いてきました。2002年に出版された「TIMESCAPES」、あれから14年の歳月が流れ、写真家は今、日本の霊峰、富士山の撮影に挑んでいます。20余年にも及ぼうとする「TIME SCAPES」プロジェクト、その本質を探るべく、本展ではその出発点に溯り、その経過を共に辿ろうと思います。
| Artist Statement |

地表に露出している悠久の時の創造物である巨大な岩の造形に魅了され、畏敬の念を強く持ちながら、砂漠に足が向かうようになった。

やがて、何十億年かけて形造られ、存在している岩山と、何十億光年をかけて地球に届く星の光を、同時に見たいと考えるようになった。それから一枚のネガに昼夜の時を重ね時の記憶を写す作業を続けている。

見渡す限り、無限とも思える静寂な広がりの中に、幾昼夜も身を置いていると、時空を超え、生死の境目も超え、星や砂や風に溶けていくような気分になる。

広川泰士

| Artist Biography |

広川泰士 | Taishi HIROKAWA

1950年神奈川県生まれ。広告写真、TVコマーシャルなどで活躍する一方、ザルツブルグ、パリ、ミラノ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヒューストン、シドニー、東京他、世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。講談社出版文化賞、ニューヨークADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会賞、日本映画テレビ技術協会撮影技術賞、A.C.C.ゴールド賞、A.C.C.ベスト撮影賞、他受賞。プリンストン大学美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、ミュンヘンレンバッハハウス美術館、神戸ファッション美術館、東京都写真美術館、他に作品がコレクションされている。

| 主要出版物 BIBLIOGRAPHY

1988年 「Sonomama Sonomama」 クロニクルブックス U.S.A.
1989年 「Portraits」 編者:Peter Weiermair Editon Stemmle GERMANY
1991年 「Bilder Lust」 Edition Braus GERMANY
1992年 「Sounds from the planet-惑星の音-」 マガジンハウス
1994年 「STILL CRAZY (Nuclear Power Plants as seen in Japanese as in Japanese Landscapes)」光琳社
1995年 「人間と文字」 平凡社
1999年 「TOKYO DESIGNERS」 共著:大塚陽子 日繊メディア
2001年 「現代写真の系譜-Ⅱ」 ニコンサロン
2002年 「TIMESCAPES-無限旋律-」 青木書店「Whimsical Forces-時のかたち-」 ワンストローク
2012年 「南砺」平凡社
2013年 「真穴みかん」平凡社
2015年 「BABEL ORDINARY LANDSCAPES」 赤々舎

| 撮影監督 Director for photography for filming

2005年 「トニー滝谷」 村上春樹原作 市川準監督
2010年 「FLOWERS」 小泉徳宏監督

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