大正大学・エスパス空

Espace KUU - Taisho University

Espace KUU Espace KUU

10/14(金)より、会期スタートです!

Rut Blees Luxemburg

『イカロス・プロジェクト -光と熱の間で-』

ルット・ブレス・ルクセンブーグ、平澤賢治、リアム・ティックナー
Rut Blees Luxemburg, Kenji Hirasawa and Liam Tickner
〜ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの仲間達〜

会期:2016年10月14日(金)~ 12月25日(日)
開場時間:10:00~19:00
閉廊日:10月15日(土)
入場料:無料
主催:大正大学
後援:ブリティッシュ・カウンシル/豊島区
特別協力:NPO法人東京画
会場:ESPACE KUU 空 (エスパス・クウ)  大正大学5号館1階( 東京都豊島区西巣鴨3-20-1)


視覚表現のひとつである写真は近年、その飛躍的な発展のプロセスで
さまざまな領域と連携や関連を保ち、新たな表現のステージへと突入しています。
本展のタイトルは『イカロス・プロジェクト –光と熱の間で–』。
既にそれだけでギリシア神話に登場する青年、イカロスの逸話が思い浮かぶのではないでしょうか。
鑞で固めた翼で大空を自由自在に飛翔する能力を得た彼は、
或る日、不用意にも太陽に接近しすぎたことで、翼の鑞が溶け出し、墜落死を遂げます。

「イカロスの失墜」は文明を過信したテクノロジー批判として、
人間の傲慢さが自らの破滅を招くことをいさめた神話として広く知られていますが、
今回の展覧会では、敢えて「イカロス・プロジェクト」というテーマの下、
この問題を白紙に戻して科学的に検証したいと考えました。

私たちにとって、写真とは“光と影の芸術表現”という概念が浸透しています。
本展ではこの既成概念から写真表現を解き放ち、
写真が伝える様々な情報をどのように読み取るかを本質的に問いかける、
作品鑑賞者の“視る力”が問われる挑戦的な展覧会となっています。

それは
液体なのか、それとも固体なのか?
触ると冷たいのか、それとも暖かいのか?
単に詩的表現に過ぎないのか、それとも科学的な立証に基づく結果なのか?

写真を視るという行為がどれほど世界を把握する上で多くの思考を可能にし、
その深化を促すのかを、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの写真部門の教官であり、
第一線のアーティストとして活躍するルット・ブレス・ルクセンブーグ女史の
ナビゲーションで体験していただきます。

 

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート Royal College of Art

イタリアのドムスアカデミー、アメリカのクランブルック・アカデミー・オブ・アートと並ぶ世界三大デザイン&アートの大学院大学のひとつ。1937年創立の大学院大学で、1967年には英国王室憲章を受け、独立した大学としての地位を持ち、自ら博士号(Ph.D)を授与する数少ない大学。1920年代はイギリス彫刻の誕生に、1960年代はポップアートの発展に大きく寄与した。21世紀に入ってからは、グローバルな舞台で活躍できる次世代のアーティスト、デザイナーを育てる国境を超えたイノヴェーションプログラムにも積極的に取り組んでいる。

歴代の卒業生
ヘンリー・ムーア(彫刻家)|バーバラ・ヘップワース(彫刻家)|リドリー・スコット(映画監督)|
ジェームス・ダイソン(ダイソン社創業者)|デイヴィッド・ホックニー(画家)|和田智(カーデザイナー)|クリストファー・ベイリー(バーバリー社CEO/CD)

歴代の教授陣
フランシス・ベーコン(画家)|リチャード・ハミルトン(画家)|ポーリーン・デニア(ポール・スミス夫人)

 

ルット・ブレス・ルクセンブーグ Rut Blees Luxemburg

1967年ドイツに生まれる。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの都市美学の指導教官、並びに実験的なアート作品空間プロジェクト“FILET”の副ディレクターを務める。
都会や都市現象をスケールの大きなパブリックアートのインスタレーションで取り上げ、その代表作のひとつ、“Sliver Forest”(記念碑的な写真による都市風景)はロンドンのウェストミンスター市庁舎のファサードに恒久展示として見ることができる。展覧会は英国内のみならず、ヨーロッパ各地で開催されている。
作品はテート美術館、ポンピドゥー・センター、ヴイクトリア&アルバート美術館他に収蔵されている。

 

平澤賢治 Kenji Hirasawa

1982年東京生まれ。ロンドンを拠点に活動する。2006年に慶應義塾大学環境情報学部を卒業。2008年より渡英。東京、ロンドンで数々のグループ展に参加するほか、SHOWstudioでも活躍。2011年、写真集『CELEBRITY』(Bemojake)を発表し、ロンドンのギャラリーKK Outletにて同タイトルの個展を開催。Paris Photo-Aperture Photo Book Awardにノミネートされる。写真雑誌『PHOTOWORKS』、『GUP』の表紙に起用されるなど注目を集める。2013年、日本初個展となる『PORTRAITS』を東京B Galleryで開催し、金沢、大阪を巡回する。同年よりRoyal College of Art(英国王立芸術学院)でアートを学ぶ。2016年にはISSEY MIYAKE MENとコラボレーションし、『PORTRAITS』シリーズと新作の『HORSE』シリーズが2016年秋冬コレクションに起用される。2016年、Royal College of Artを修了する。

 

リアム・ティックナー Liam Tickner

1978年ドイツ・ハノーバー生まれ。ロンドンを拠点に活動。アムステルダムのリートフェルトアカデミーで写真学士を取得後、Royal College of Artに進み、写真の修士過程を修了。写真と彫刻的なインスタレーションを組み合わせることで、素材検証を追求する制作に取り組む。写真をあくまでも道具として扱い、表面や素材そのものへの最初の気づきの場として機能させ、観る者に共通言語への翻訳へと導く彼の手法はヨーロッパを中心に高く評価され、英国のみならずオランダ、フランス、ドイツ各地の美術館で開催される数多くのグループ展に出品されている。